こんにちは、ことはです。
8月の読書記録です。
8月に読んだのは3冊。
・『慈雨』柚月裕子
・『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』
・『可燃物』米澤穂信
こうして並べてみると、見事にバラバラ。
以前読んだ作家さんの作品もあれば、普段の私なら絶対に手に取らなかったであろう一冊、図書館で年単位で待った一冊も。
8月に読んだ3冊と、それぞれを読んで感じたことを残しておこうと思います。
①『慈雨』柚月裕子
柚月裕子さんの作品は、以前『教誨』を読んだことがあります。
今回『慈雨』が気になったきっかけのひとつが、「お遍路」でした。
春に家族で四国旅行へ行ったこともあり、その後なんとなくお遍路に興味を持っていた私。
お遍路が登場する小説と知り、読んでみることにしました。
とはいえ、お遍路そのものが物語の中心というわけではありません。
私が特に印象に残ったのは、主人公が長い間抱えている後悔と秘密。
家族に話さなくてはいけない。
でも、言えない。
今さら打ち明けたらどう思われるだろう。
そんな怖さや葛藤が、とてもリアルでした。
「言えばいいのに」と外から見れば思えることでも、本人にとっては簡単ではない。
言えないまま時間が経てば経つほど、さらに言い出せなくなっていく。
その感じがすごく伝わってきました。
春に行った四国の景色を思い出しながら読めたのも、私にとってはこの本の楽しさのひとつでした。
②『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』
これは普段の私なら、たぶん絶対に手に取らなかった本。
きっかけはSNSでした。
東野圭吾さんの訃報が伝えられた頃、SNSを見ていたらこの本が少し話題になっていて、
「東野圭吾さんが『こち亀』の小説を書いていたの?」
とびっくり。
しかも参加している作家さんを見て、さらにびっくりしました。
京極夏彦さん、逢坂剛さん、東野圭吾さん、今野敏さん、石田衣良さん、大沢在昌さん、柴田よしきさん。
……豪華すぎる。
これだけの作家さんが、それぞれ『こち亀』の世界を小説にしているなんて面白そう。
SNSで話題になっていたし、図書館ではなかなか借りられないかな?と思ったのですが、意外にもすぐ予約できました。
その中で私が一番グッときたのが、今野敏さんのお話。
プラモデルが出てくる話なのですが、読んでいて妙に心に残ったことがありました。
「定年したらやろう」
そう思って今やらないことは、いざ定年したときには結局やらなかったり、できなかったりすることも多いらしい。
これを読んで、なぜか夫のことを考えました。
夫は趣味がかなり充実しているタイプ。
自分の好きなことがあって、それをちゃんと楽しんでいる。
一方の私は、
「時間ができたらやろう」
「子どもがもう少し大きくなったら」
と思っていることが結構あります。
そんなことを考えていたら、
趣味を思いっきり楽しんでいる夫が、ちょっと羨ましくなったり。
「いつか」じゃなくて、できることは今やったほうがいいのかもなぁ。
……こち亀を読んでいたはずなのに(笑)
まさか自分のこれからの趣味について考えることになるとは思いませんでした。
でも、こういう思いがけないところに引っかかるのも、読書の面白いところなのかもしれません。
③『可燃物』米澤穂信
こちらは話題になっているのを見て、図書館で予約した本。
予約したときには、確か1,000人以上待ち。
順番が回ってくるまで、年単位で待ったと思います。
正直、予約したことを忘れかけていました(笑)
そしてまず、
『可燃物』
というタイトルがいい。
タイトルを見ただけでゾクゾクする。
なんだか、よくないことが起こりそうな予感がするタイトルです。
いくつかの事件が描かれているので、個人的には一つひとつに多少の当たり外れというか、好みの差はありました。
でも、読み終わって一番強く思ったのは、
この主人公で長編が読みたい!
ということ。
ひとつの事件をもっと長い時間をかけて追っていく話も読んでみたい。
年単位で待った一冊でしたが、ようやく読めてよかったです。
8月は3冊。それぞれ全然違う読書になりました
8月に読んだのは3冊でした。
『慈雨』では、春の四国旅行を思い出しながら、人に言えない秘密や後悔について考え、
『こち亀』の小説版では、まさかの「自分の趣味」について考え、
『可燃物』では、「この主人公をもっと読みたい!」と思う。
3冊とも全然違う本なのに、読み終わったあとにちゃんと何かが残りました。
物語の感想だけではなく、そこから自分の旅行や家族、これからの生活にまで考えが飛んでいく。
私は、そんな読書も結構好きです。
9月は何を読めるかな。
図書館でずっと予約していた本が、忘れた頃に突然やってくることもあるので(笑)、それも楽しみにしながら読みたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ことは


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